仕事にプライベートに活用できる空間へ

非日常が感じられる団らんの場として生まれ変わりました。

「プロの仕事」に対する信頼のうえに成り立つもの

S様ご夫妻が、現在住まわれているご自宅を購入したのは2011年のこと。元は仕事を通じて親しくなった知人の持ち物でした。その知人が故郷に帰ることになり、買い手を探していたことが、最初のきっかけ。それまで、ご主人は単身赴任生活、奥様はマンションの一室に構えた仕事の事務所兼サロンを主な生活の場としていたのだそうです。ご主人がちょうど定年退職されるタイミングだったことから自宅として、また、奥様が仕事で使う「第二のサロン」にしたいと考えて購入を決めました。一部リフォームを実施したのは、およそ2年後のことです。当時築20年ほどだった住宅は、大正モダンの雰囲気が漂う西洋風建築。玄関を入って左手には、美しく手入れされた庭に臨む洋間がありました。奥様が第二のサロンとしてイメージしていた、「たくさんの人が集まる場所」として、打ってつけの空間だったのです。

S様ご夫妻は、札幌の設計事務所にデザインを依頼。全体が西洋風だから、和のテイストを取り入れてみてはどうかというアドバイスのもと、理想の空間づくりが始まります。その際、設計事務所経由で施工の依頼を受けたのが、西川工務店でした。「設計士の先生が、西川さんなら間違いないとおっしゃって。とても正確な施行をしてくれるって」と、ニッコリ微笑む奥様。その前に西川工務店について知る機会があったことも手伝って、「不安はひとつもありませんでした」と振り返ります。「設計士の先生にも西川工務店さんにも全幅の信頼を置いています」。その言葉が心からうれしく、また、身の引き締まる思いがいたします。設計事務所の方と、西川工務店。それぞれが仕事をまっとうすることで、出来上がった空間です。

向かって左側の空間をリフォームしました。

四季折々に美しい庭を眺めて寛ぐ

第二サロンとして生まれ変わった空間は、言うなれば「非日常空間」。ご夫妻の寛ぎの場であり、食や健康に関わる仕事をする奥様にとって、お客様とのコミュニケーションを深める場所でもあります。

2室のうち、1室には簡易キッチンを設置。ここでお茶を淹れて、お客様にご提供するそうです。木をふんだんに使用した内装は、間接照明でさらに優しく落ち着く雰囲気に。アクセントとなる細い木を連ねた格子は、時間が経つほどに深みが加わり、味わいを増していくようにと考えられています。

奥の1室は畳が敷かれた上品な雰囲気に。大きな窓からは自慢の美しい庭が、低い位置に設けられた窓の向こうには自家栽培しているブドウを見ることができます。ちなみにブドウは、とびきりおいしい自家製ジュースにして楽しむのだそうです。

奥の和室。掘りごたつになっています。

「庭はバラの季節が特にきれい。鳥やリスも、遊びに来るんですよ」。奥様がそう話していると、小さな鳥が庭の木にやって来ました。愛らしい仕草で枝から枝へ。じっと眺めているだけで、心がゆったりと落ち着いてきます。

信頼がつなぐ、ご縁

こちらのリフォームを担当させていただいた後、S様ご夫妻から再び建築のご依頼をいただきました。「西川工務店さんの対応力がすばらしかったから、またお仕事をお願いしたいと思ったの」。これからも、寄せていただいた信頼に誠心誠意応え続けて参ります。

西川工務店担当者より

離れの洋間空間を和風空間にリフォームされるということで、依頼をいただきました。それでいて純和室ということではない、バランスがポイント。なごやかに寛げる空間を創り出す事ができたのではないかと思います。