建築大工
久田 富夫 Tomio Hisada
- 社歴
- 1970年入社
- 所有資格
- 1級建築大工技能士、職業訓練指導員(建築科)
- 趣味
- 釣り、ゴルフ、野球観戦(妻と月に1回札幌ドームに行く)
憧れだった大工の仕事。一つひとつの手仕事に、誇りを持って
- この仕事を目指したきっかけを教えてください
- 実家はもともと農家だったのですが、父が離農して大工に転職したんです。父の働く姿や、何もなかった場所にあっという間に大きな建物が完成する様子を子どもの頃から間近で見ていて、「スゴイな」と憧れていました。中学校卒業後すぐに、お誘いがあった西川工務店に入社しました。
- 仕事の中で、特に得意なことは何ですか?
- 墨付け(竹でできた筆のようなもので木材に線を入れる作業)です。人によっては数ミリずれてもOKという職人もいるけれど、自分は電卓で細かく計算して、ピッタリの位置に墨を入れます。電卓を叩かなきゃいけないような、夜眠れないような仕事が好きです(笑)。それから、今までやったことのないようなデザインの建物を担当するのも、楽しいですね。
- 仕事をするうえで、大切にしている「考え方」を聞かせてください
- お客さん(施主)とのコミュニケーションを大切にしています。現場に来られたときに、実際にどのようにして使うことを考えているのかを聞いて、時にはその場で(木材の組み方を)5~10センチ変えることもあるし、棚を付け足したりもしますよ。
- 特に印象に残っている仕事はありますか?
- 2016年に造った木造住宅は屋根が変わった形をしていましたね。代々木競技場みたいに沿っているんです。でも、中に入ると天井部分はアーチ状になっていて。想像するのは難しいですよね(笑)。弧を描くように木材を伐ることはコンピュータではできないですし、自分たちだからできたと誇りを持っています。